2012年2月11日にカリフォルニア州、ビバリーヒルトン・ホテルの1室で亡くなったホイットニー・ヒューストンのベストアルバム「The Ultimate Collection」の英iTunesでの販売価格をソニーが£4.99から£7.99に引き上げたことが問題になっている。
ソニーは訃報が伝わった直後に米アップルが英国で運営するコンテンツ販売サイト「アイチューンズ・ストア」で、代表作のひとつである「アルティメット・コレクション」の価格を4.99ポンド(約610円)から7.99ポンドに引き上げた。
声明では「英国のアイチューンズ・ストアで日曜日にホイットニー・ヒューストンさんの作品に間違って誤った価格が付けられたが、発覚した直後に修正した」と事情を説明。さらに「不快な思いをさせて申し訳ない」と謝罪した。ホイットニーさんアルバム、値上げ問題でソニー謝罪 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959CE3E7E2E3E28DE3E7E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2
毎度のことながらソニーが苦しい言い訳をしているが、どこか問題があるだろうか?
ホイットニー・ヒューストンは死んだ。この瞬間、ホイットニーの楽曲、つまりソニーの持つコンテンツの価値は高まったのだ。価格を引きあげて、何が悪い?
人が死んでいるから悪いのか? 死に群がる様がハイエナのようだからか? ボクから言わせればユーザーこそハイエナだ。
ホイットニーが死ぬまで何をしていた? 彼女が死ぬまで「The Ultimate Collection」は£4.99だったんだ。だったらその時に買えばよかったじゃないか。「死んだ人だからコンテンツを買う」というその行為こそ死を食い物にしている。
批判しているユーザーの多くは買おうと思ったコンテンツの値段があがったから怒っているのだ。彼らの主張は「俺が私が買おうと思ったのに値段をあげるな」だ。そこにホイットニーの死への悲しみはない。彼女の死は「CDを買う」という行為を引き出したにすぎなかった。
自分が生きているときと死んだとき、ホイットニーはどちらのときにCDを買って欲しかっただろうか。
ソニーとユーザー、はたしてどちらが“さもしい”のか。
